先日めーたんも言っていましたが、今年の手下はなんか変です。
何かが変なんです。
一般のDオタなら「なんか変」だけで良いですが、
曲がりなりにも、ブログを書く身としては「どう変なのか」、そして「それが何を意味するのか」まで考えなければいけません。
ので
どう変なのかまとめてみましょう。
一番気になるのは、Ms.ヴィーラとMr.ポライトです。
完全に居なかったことになっています。
今年は出ないだけであれば、なんの問題もないのですが、
手下の公式な発言(ショー中にマイクを通した台詞)からは、二人への言及はまだ無いはずです。
去年と一昨年は、あれだけヴィーラ様への対抗心を剥き出しにしていたV様が、一切触れないのはあまりにも不自然。
あくまで噂ですが、ヴィーラ様やポライト君の仮装をしていても、キャストさんや手下達は、誰の仮装か分からないようなリアクションを取るとのことです。
次に気になるのは、スキャター問題です。
スキャターは、ヴィランズに憧れる人間の女の子で、
これまで3年かけて少しずつヴィランズに近づいて来ました。
そして去年のヴィランズ一歩手前を経て、今年は遂に正式なヴィランズになり、手下は終了と言う運びかと思っていました。
が、
今年は、衣装を初年度の様な地味な色に戻し、スキャター自身も初心に帰ります。と発言し、
V様も「お前は永遠に私の助手だ。」との発言をしています。
しかし、実のところスキャターは既に「ヴィランズ免許皆伝」を貰っているのだけど、V様はそれを知らない。
これがスキャター物語の最新話です。
まず気になるのは、「ヴィランズ免許皆伝」は誰に貰ったのか?
少なくともVでは無い。
そしてろじねこさん的に一番気になるのは、この物語に発展性はあるのか、と言うところです。
で、この後スキャターや、V様や手下達はどうなるの?と言うところなのです。
手下アトモスは、スキャターの成長物語と言う一本の背骨によって支えられてきました。(背骨があることが良いことか悪いことかは別にして)
しかし今年、スキャターの成長物語のその先が全く見えなくなりました。
私達は、今年彼女の成長物語が終着駅に到達し、
物語の終わりを見届けた達成感と、手下達との日々が終わることへの寂しさを感じながら、手下達とのハロウィンの終了を迎える心づもりでした。
しかし列車は止まらず、終着駅と思っていた駅をも通過し、列車は依然進んでいきます。
ここが終着駅では無いのなら、私達はどこまで連れていかれるのでしょうか?
どこに連れていかれるのか分からないまま眺める車窓の風景は、これまでとは全く違って見えます。
なぜヴィーラ様やポライト君の存在が消されたのか?
なぜ手下達の未来は見えなくなったのか?
なぜこんなことになってしまったのか?
全てはスキャターが「ヴィランズ免許皆伝」を隠したことから始まります。
手下を含むスキャターの物語は、彼女が「ヴィランズになる」または「なれなかった」と言う結末をもって完結するはずの物語でした。
しかしヴィランズになれたと言う事実を隠匿したことにより、この物語は終わりを失ってしまったのです。
そして、これはろじねこさんの推測ですが、Mr.Vはスキャターが正式にヴィランズになれたことを知っています。
しかしスキャターがその事実を隠していることに便乗し、知らないふりをしています。
それは何を意味するのでしょうか?
それは二人が永遠の時間を手に入れたと言うことです。
スキャターが免許皆伝の事実を隠した以上、スキャターの成長物語は永遠に結末へは到達しません。
つまり二人はいつまでも いつまでも、ボスとアシスタントの関係でいられるのです。
しかしそんな虫の良い事が、何の代償もなしに得られるはずがありません。
では、二人が支払った代償とは何かと言うと、
それは10人の手下達です。
二人が永遠を手に入れた代償として、手下達は二人のために永遠に踊り続ける人形になってしまったのです。
あるいは、Vすらスキャターの人形なのかもしれません。
スキャターは何も知らない様な顔をしながら、毎年少しずつ準備をすすめ、
そして今年、遂にその牙を剥き愛する手下達とVをヴィランズリクルーティングと言う箱庭に閉じ込めて、永遠に自分だけのものにしてしまったのです。
そしてその箱庭には、ヴィーラとポライトは不要だったのでしょう。
おそらくスキャターは2015年に登場したその時から、すでにリクルーティングに登場するどの手下達よりも狡猾なヴィランズだったのでしょう。
そして、スキャターが永遠のリクルーティングを手に入れたことにより、
ヴィランズリクルーティングは、この先何年でも開催出来るようになりました。
ジャック・スケリントンが、毎年毎年ハロウィンタウンのサンディクローズになるように、
ヴィランズ達のハロウィーンが終わった後でさえ、秋が来るたび免許皆伝を隠し続けるスキャターと、
それに気付かないふりを続けるMr.Vとで、ヴィランズリクルーティングは開催し続けるの事が可能になりました。
スキャターは、Vと手下達を永遠に自分だけの物にするために箱庭の魔女になったのか、
あるいは、手下の終了を嘆く沼民のために、魔女になる道を選んだのかは分かりません。
いずれにせよ、スキャターが立派な魔女になれたことは間違いないようです。
毎年毒気の抜けていく手下を見ながら、物足りなく感じていましたが、
まさかこんな猛毒が潜んでいたとは・・・
そして今日も手下達は魔女のために踊る。