皆さんこんにちは。
先日速報でお届けした「アレ」とは、なんとファンタジースプリングスのスニークだったのです。
ちょっと前の記事で「『ファンタジースプリングス』への入場が確約されてない状態で、いまのク◯みたいなシーにお金を払って入園する気にはなりません。」などと書きましたが、来ちゃった!
職場に何人かファンタジースプリングス行く動きが見られたので、その人達にネタバレを食らうくらいならお金をドブに捨てる覚悟で参戦しました。
ということで、ファンタジースプリングス開業から10日ほど経ちました。
週末も2度来ましたので、そろそろやっちゃってもいいかな?
では、早速大人げないろじねこさんのファンタジースプリングスの辛口レビュー開演です。
これ以降はファンタジースプリングス(以降FS)のネタバレと酷評を含む可能性があります。
FSのネタバレや酷評を見たくない方はココでお引き取りください。
ではここまで来た方はFSのあらゆるネタバレがOKで、酷評記事も気にしない方で間違いないですね?
あと、今回は出し惜しみせずFSの4つのアトラクション全てのレビューを行います。
そのため通常の記事よりも長めになっています。
お時間に余裕をもってお楽しみください。
では早速辛口レビュアーろじねこさんによる「ファンタジースプリングス」斬りです。
楽しかったですよ。
はい、楽しかったです。
嫌味でもなんでもなく・・・
では最初に体験した「ラプンツェルのランタンフェスティバル」から滅多斬りにしていきましょう。
短っ!!
「え?もうおわりなの?」ってくらい短いです。
「ラプンツェルのランタンフェスティバル」はFSエリアの中ほどに位置する「ラプンツェルの森」あります。
アトランションの構成的にはランドの「美女と野獣」の様に映画のストーリーを追体験するような作りです。
が、短い・・・
ボートに乗って出発し、最初に屋外でラプンツェルとフリンの出会いのシーンをみて屋内に入っていきます。
そしてそこからは屋内の4つ程度の部屋を通っておわりです。
しかもそれらをノンストップで進むので、本当に一瞬です。
このアトラクションはDPA(有料優先搭乗券)の対象アトラクションですが、とても一人2,000円取っていい規模ではありません。
ただし、ラプンツェルやフリンたちは非常に生き生きと表現されており、本当に作品の1シーンを見ているようで素晴らしかったです。
ただし短い・・・
もったいない・・・
ラプンツェルの映画は、とても美しくハラハラしてかつユーモアもあふれる作品です。
それが全く伝わってこない・・・
選ばれたシーンの選択に不満を言う気はありません。
が、とにかく少ない。
もったいない・・・こんな規模のアトラクションで「塔の上のラプンツェル」という作品を浪費してしまうのは・・・
しかし、作品の各シーンを追体験するアトラクションを作った場合、ランドの「美女と野獣“魔法のものがたり”」規模になってしまうので、それは現実的には難しいです。
つまりディズニーにとって「塔の上のラプンツェル」とは、大金を注ぎ込んでTDRを代表するようなキラーアトラクションのテーマに選ぶほどの作品ではないということなのでしょう。
ラプンツェルやフリンの動きや演出に素晴らしい可能性を見てしまっただけに、「これでラプンツェルは終わりね」はつらすぎる・・・
次に乗ったのは「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」です。
こちらはピーターパンをテーマとした「ピーターパンのネバーランド」にあるティンカーベルのアトランションであり、
FSの4つのアトラクションで唯一DPAのないアトラクションです。
こちらと上記の「ラプンツェルのランタンフェスティバル」はスタンバイパスをキャンセル拾いで手に入れましたが、とにかく大変でした。
ラプンツェルの方は結構出るのですが、こっちのバギーはほぼでませんでした。
終日でも4〜5回程度しかキャンセルを見かけなかった気がします。
では早速「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」を滅多切りにしてみましょう。
短っ!!
「え?もうおわりなの?」ってくらい短いです。
まぁこちらはテーマ的にも幼児向けですし、DPA対象ではない時点で規模的には察しが付いていましたが、
それでも短い。
カートに乗って最初の角を曲がって本格的にアトラクションが始まったと思ったと同時に「あ、きっと向こうの角を曲がったら終了だろうな・・・」と察することが出来るくらいの作りです。
なので特に語ることもないです。
強いて言うなら、ライドが結構左右に振れるので、油断していると酔います。
あと、アトラクション本編が質素なので、代わりにキューラインの装飾がとても凝っていて面白かったです。
子どもでも飽きないかもしれませんね。
さて続きまして、同じ「ピーターパンのネバーランド」にあるFSの目玉アトラクションの一つ「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」です。
こちらはろじねこさんがFSで最も期待していたアトラクションです。
とても楽しみにしていましたが、公式に「酔いやすい奴は乗るな」と通達が出るほど危険なアトラクションです。
果たして期待通りのアトランションなのか?
そして期待通りにろじねこさんは吐いてしまうのか?
では早速「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」斬りです。
お、おう・・・
なるほどね・・・
そうか・・・
そういう事か・・・
結論から言うと吐きませんでした。
確かに酔いそうなアトラクションでしたがろじねこさんは大丈夫でした。
さて、アトラクションの感想ですが、期待値には及びませんでした。
悪くはありません。
しかし、数年前にピーターパンのアトラクションを作ると発表があってから、
ろじねこさんの頭はずっと「ピーターパンの新アトランション」に対する期待で埋め尽くされていました。
なぜなら風の噂で聞いてしまったからです・・・
「ピーターパンは上海のパイレーツ・オブ・カリビアンのシステムを流用するらしいぞ・・・」
と。
上海ディズニーランドの「パイレーツ・オブ・カリビアン」といえば世界一のアトランションです。
本当にパイレーツ・オブ・カリビアンの世界に入り込んで海賊たちと海戦を繰り広げてるような錯覚をおぼえるほどの没入感に、ろじねこさんはやられてしまったのです。
上海で体験してから、ろじねこさんはずっと「日本でも上海のパイレーツ・オブ・カリビアンに乗れないかなぁ・・・」と思っておりました。
不可能と思われていたその夢が叶うかもしれないのです!
確かにパイレーツ・オブ・カリビアンとピーターパンとでは作品の世界観が違いすぎるので、多少のがっかりはあるかもしれないけど、
あの雰囲気が日本でも味わえるなら多少のがっかりは我慢出来ると思っていました。
しかし、やはり上海のパイレーツ・オブ・カリビアンには遥か遠く及びませんでした。
これはテーマ作品の世界観とかの話ではなく、根本的な話でした。
あれを再現するにはおそらく舞浜には敷地が足らなすぎたのでしょう。
こちらもラプンツェルや美女と野獣の様に作品の世界を楽しむアトラクションですが、
ラプンツェルや美女と野獣が客として物語を眺めるアトラクションだったのに対して、
こっちは、ゲストが物語の一員となって、ピーターパン達と共にフック船長と戦うアトラクションです。
期待と不安に胸を踊らせながら乗り場に着き、到着したライドに乗った瞬間
「あ、これはダメだな」
と直感しました。
ダメというのは「酔う」という意味ではなく「パイレーツ・オブ・カリビアンにはおそらく遠く及ばないだろう」という意味です。
理由は簡単です。
ライドの周りに大きな「ついたて」がついていて、横や後ろが見れない様な作りになっていたのです。
おそらく・・・というか、確実に、360°の映像を写しだせる部屋を作るだけの敷地がなかったのでしょう。
横や後ろを潰せば正面だけにスクリーンを配置すればいいですからね。
なので、横や後ろが見えない構造を見た時点で、あの没入感は期待できないと察し絶望しました。
ろじねこさんはこの数年間、全天球モニターに映し出されたロンドンの夜空をピーターパンと共に縦横無尽に飛び回る姿をずっと妄想し続けていたのです。
実は、その期待だけがろじねこさんの心を舞浜につなぎとめていました。
「ピーターパンがろじねこさんのハートに再び火をつけてくれるはずだ・・・」と・・・
ライドが動き始めた時、ろじねこさんの心にあったのは、この数年間の期待に満ちた胸のトキメキが、ボロボロと崩れ去っていく感覚だけでした。
「あ、私のディズニーはいま終わるんだ・・・」と。
そしてライド終了・・・
「とりあえず吐かなくて良かったな・・・」
しかしその直後に奇跡的に再度ピーターパンのスタンバイパスが取れてしまいました・・・
またあの喪失感を味合わなければならないのか?
キャンセルも考えましたが、もう一度だけ「まっさら」な気持ちで乗ってみることにしました。
やはりパイレーツ・オブ・カリビアンに何一つ迫っていない・・・
本当に同じステムを流用しているのか?とすら疑いたくなる。
しかし・・・
二度目にして、ろじねこさんは初めて「ピーターパンの新アトラクション」として、このアトラクションと接しました。
いいアトラクションでした。
狭い敷地を誤魔化すための”ついたて”も、どうする事も出来ない敷地問題を、単純だけど見事にカバーし、ちゃんと最低限の没入感を確保できています。
パイレーツ・オブ・カリビアンと違うところを挙げだしたらキリはありません。
「無いもの」「出来ないこと」に縛られて立ち尽くすのではなく、
いま出来ることでちゃんと完成させる。
それが大人です。
舞浜という限られた敷地内でパイレーツ・オブ・カリビアンのシステムを導入しようとしたその心意気を感じることが出来ました。
これは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のアトラクションではありません。
「ピーターパン」のアトラクションです。
そしてそれは紛れもなく素晴らしいアトラクションと言えるものでした。
これからディズニーシーのキラーアトラクションとして多くのゲストに楽しみと嘔吐感を与え続けることでしょう。
ろじねこさんは、一つ大人になりました。
そして最後に訪れたのはFSのもう一つの目玉アトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」です。
社会現象を巻き起こした「アナと雪の女王」の日本初のアトラクションです。
これはもう舞浜の顔となる事が約束されたアトラクションです。
では、FS最後のアトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」をめった斬りします。
素晴らしい!!
本当に素晴らしいアトラクションです!
こんなもん見せられたら美女と野獣やラプンツェルがバカみたいじゃないか?
このフローズンジャーニーもライドに乗ってアナ雪のストーリーを追体験していく作りですが、美女と野獣とは全く違います。
これに乗ったらもう美女と野獣には乗れないじゃないの?と心配になります。
なにが違うかと言うと、美女と野獣やラプンツェルはゲストがライドに乗って、進みながらその世界を体験しています。
一部の部屋でぐるぐるまわったりはしますが、基本的に一方通行です。
ゲストは進みながら、流れていくその作品の景色を眺めていく。
その作業感がゲストとアトラクションとの埋めようのない溝を作り出していたと思っています。
しかしこのフローズンジャーニーは、物語の進行に合わせてライドが進んだり戻ったり、上がったり下がったりします。
「え?たったそれだけ?」とお思いの方もいると思いますが、たったこれだけでも効果的に使うとぜんぜん違うのです。
例を上げると、アレンデールを飛び出したエルサが雪山で自分の魔法の力を開放して、氷の城を作る有名なシーン。
「ありの〜ままで〜」のシーンです。
その最後で、エルサが氷の城の中で生き生きと自分の魔力を開放していくシーンで、ライドは後退しながらエルサから離れていきます。
つまりゲストは、どんどん離れながらエルサが魔力を開放する姿を見ることになります。
これはこの時のエルサと、その他の人々との心情的な距離とも一致します。
ゲストは「エルサを失う」というシーンを、どんどん離れていくエルサとの距離で我が身の事のように感じることになるのです。
こんなもん見せられたら「美女と野獣やラプのアトラクションってなんだったの?」ってなっちゃうですよ。
出来ることなら、ラプンツェルを先に乗ってからこのフローズンジャーニーに乗っていただきたいです。
じゃないとラプンツェルのアトラクションが可哀想過ぎます。
次はフローズンジャーニーで、ぜひ注目していただきたいシーンをご紹介します。
私がこのアトラクションで好きなシーンは凍りついたアナが、真実の愛の力で復活するシーンです。
凍ったアナが再び動き出すのですが、その時の服の動きが素晴らしいです。
凍っていたケープが解凍されて、滑らかに柔らかさを取り戻す動きが非常に自然で美しいです。
初見時に思わず「なんじゃコリャ」って言いそうになりました。
ぜひ皆さんも解凍されるアナのケープの美しさを現地でご確認ください。
と言うことで以上が、ファンタジースプリングスの新アトラクション4つの辛口レビューでした。
結論としましては、ラプンツェルとピーターパンががっかりで、
ティンカーベルが予想通り、
アナ雪が予想以上でした。
新テーマポート開発の発表から約6年。
Dオタの心のどこかに、常に「ファンタジースプリングス楽しみだなぁ・・・」と言う思いがあったと思います。
そして遂にそのファンタジースプリングスが開業しました。
コロナを境にTDRは大きく様変わりしましたが、コロナ前から構想していた「新しいTDR」の姿は概ね整ったと言えるでしょう。
この新しいTDRを使い、ディズニーはどんなテーマパークを見せてくれるのでしょうか?
もう一度あの頃の様に心躍るテーマパークを見せてくれるのでしょうか?
まだしばらくはファンタジースプリングスの混雑は続くのでしょう。
みんなが気軽にファンタジースプリングスに入れる日はまだまだ先かもしれませんが、あの頃以上の入園料を取れるとは思えないシーの惨状の中で、貴重な戦力として頑張ってもらいたいです。
そんな期待を込めて・・・
令和6年 6月 6日 ファンタジースプリングス開業!!