辛口レビュアーろじねこさん クワッキーセレブレーション★ドナルド・ザ・レジェンド斬り

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みんなさんお待ちかね。

辛口レビューの時間だよ!

でも「ファンタジースプリングス」ではありません。

ランドで開催中のパルパルーザ第二弾「ドナルドのクワッキーダックシティ」に行ってきましたので、

今更ながら「クワッキーセレブレーション★ドナルド ・ ザ ・ レジェンド!」(以降「クワッキー」)を切ります。

これ以降は、「クワッキー」のネタバレや酷評を含む可能性があります。

「クワッキー」及びディズニーの酷評やネタバレが耐えられない方は、ここでお引き取りいただくことをおすすめします。

ココまで来た方は「クワッキー」のネタバレや酷評も問題ない方達で間違いないですね?

では辛口レビュアーろじねこさんによる「クワッキーセレブレーション★ドナルド ・ ザ ・ レジェンド!」斬りです。

このパレードをどう評価したらいいのでしょうか・・・

「クワッキー」は、確実にバカなパレードです。

「クワッキー」を見た人でこれを「知的なパレード」と評する人は皆無でしょう。

問題はこの「バカさ」が計算なのか天然なのかです。

では簡単に「クワッキー」のストーリーを紹介しましょう。

TDRエンターテイメント初登場のピートさんを含むミッキー&フレンズの面々が、終始「ドナルド最高!」「ドナルドNo1!」「ドナルドスーパースター!」と連呼するパレードです。

それだけです。

一応最後にすべてドナルドダックさんの夢だったというオチはつきますが、徹頭徹尾頭悪そうなパレードです。

教えてください。

オリエンタルランドさんは学生に人気の就職先の一つなんでしょう?

ということは、そこに入れる人はいいとこの大学を出たお勉強の出来る聡明な方々ばかりなのでしょう?

そんな聡明な方々一生懸命考えたパレードがなぜ「ドナルド最高!ドナルドNo1!ドナルドスーパースター!」を連呼するだけのパレードになるのでしょうか?

理解が出来ません。

ひょっとして「いいとこの大学を出た俺達が本気でパレードを作ったら、幼稚なゲスト達には理解できないような高度でアーティスティックなパレードになってしまうから、いい年して遊園地に夢中になるような程度の低いゲスト達にも分かるように知的レベルを落としたパレードを作ってやったぜ。」

と、言うのであれば恐悦至極の極みではありますが、昨今のディズニーのショーやパレードを見てると本気で作ってこの有様のような気がして恐怖を覚えます。

そして私はこの「狂気のクワッキー」を見ながら、2つのショーを思い出しました。

一つは「Tip-Topイースター」・・・いわゆる「うさぴよ」です。

「うさぴよ」は2019年の春にディズニーシーで上演されたハーバーショーで、ミッキーさんにすらほとんど喋らせず、ひたすら「うさぴよ最高!うさぴよカワイイ!」を連呼し続ける洗脳型のショーでした。

今回の「クワッキー」も「うさぴよ」のMCっぽい人が、ひたすらダックさんを褒め称えるアジをし続ける姿を見ながら、「これって『うさぴよ』で見たよなぁ・・・」と思っていました。

そしてもう一つのショーは「オー!サマー・バンザイ!」です。

「オー!サマー・バンザイ!」は、2019年の夏にランドで行われたショーで、ダックさんがジャングルの王様になって、みんなに褒め称えられて有頂天になったところで、実は夢だったというオチの夏の夜のびしょ濡れキャッスルショーでした。

今回の「クワッキー」も周りから「ドナルド最高!ドナルドNo1!」と意味なく褒め称えられているうちに調子に乗って行く様を見ていて

「これはオーサマーの続きか?ひょっとしてダックさんは2019年の夏からずっと今も夢の中から出られずにいるのか・・・」と背筋が凍る思いをしました。

結局、またどこかで見た様なパレードなんですよ・・・

パレードが去っていくのを見送りながら「なぜこんなパレードを作ったのだろう・・・」と考えながらパークを彷徨っていると、ベイマックスのアトラクションの近くに差しかかりました。

そこで、ベイマックスの音楽に合わせて踊り狂うゲストが目に飛び込んできた時に、すべてを察しました。

「あ、ディズニーはこっちを選んだんだ・・・」

オタが非オタに胸を張って勧められるような「どこに出しても恥ずかしくないショー」を作り続け、世界のテーマパークショーの最先端を走っていくより、

ノリの良い大音量の音楽が流れると勝手に踊りだすような情熱的なゲストを煽っていい気持ちにさせてパークに通ってもらう。と言う道を選んだのか・・・

ろじねこさんは「ファッショナブル・イースター」の初年度に「このショーがディズニーの転換点になるのでは?」と書きましたが、

本当の転換点は「ジャンボリミッキー」だったのでしょう。

幼稚園児がメインターゲットの「ジャンボリミッキー」に熱狂する大人のゲスト達を見て、ここに通う人達の「程度」を見極めたのでしょう。

「こいつらノリの良い音楽と簡単な振り付け与えとけば満足な奴らなんじゃね?」と。

そしてベイマックスのアトラクションの周りで踊り狂うベイマックス親衛隊を見て、その考えは確信に変わって「クワッキー」に至ったのでしょう。

ウチの客は難しいテーマとか分からないんだから、意味通りの言葉を連呼して、分かった様な気分にさせて、いい気持にさせとけば満足なんだろう?

そして、幼稚園児レベルのショーで満足するんだから、一生懸命パレードを考えても意味がない。数年前にやったショーをパクればいいよ。

幼稚園児は数年前の事なんか覚えてないんだろ?

ということなのだろうか?

私はずっと「ジャンルの質を決めるのは客だ。」という持論を述べて来ました。

ディズニーが幼稚園児レベルのショーを量産して、それで利益を上げ続けているのであれば、もうそれが答えなのでしょう。

失敗してキャリアに傷を付けたく無いだけの作り手と、ただ時間を浪費したいだけの客が「ディズニー」と言う大樹に共に寄生し、

先人達が血反吐を吐きながら育てた果実を、ただただ貪り続ける姿を見ると恐怖を覚える。

ディズニーの100年の歴史が作り上げたモノがこの光景なのか?

結局、あっちもこっちも自分の欲求しか目に入らない幼稚園児だらけなのか?

いや、幼稚園児だからこそ目の前のお菓子を食い散らかせるのか・・・

壊れたオモチャも食い潰したお菓子も、もう元には戻らないのに・・・

ん?

何の話してましたっけ?

あ、「クワッキー」でした。

色々書きましたが良かったところもあります。

ダンサーさんやキャラクターの衣装が素晴らしかったです。

まぁダックさんの衣装が元になっているので大ハズレする方が難しいかもしれませんが、

それでも素晴らしかったです。

写真を撮っててとても楽しかったです。

ただストーリーを聞いてると「お前らのおつむの程度はこのくらいだよね(笑)」と言われているようでムカムカしてくるので、ヘッドホンを付けてお好きなショーやパレードの音楽を聴きながらの鑑賞をお勧めします。

ろじねこさんは「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」あたりがいいかなぁ・・・

さて、一通り不満をぶちまけたところで未来の話をしてみましょう。

今回の「パルパルーザ」は第二弾です。

第一弾はミニーさんが主役でした。

第三弾を来年の年明けにやる事が決まっています。

では第三弾の主役は誰でしょうか?

ろじねこさんは分かってしまいました。

それは「プルート」さんです。

なぜかって?

パルパルーザには裏のテーマがあります。

それは「コロナ前の忘れ物」です。

第一弾のミニーさんは、コロナによって尻切れトンボになった「ベリーベリーミニー」のシーンがあったと聞きます。

そして今回の第二弾のダックさんのパレードは、最大限好意的に受け止めれば上記の通り「オーサマー」のオマージュのようなパレードでした。

「オーサマー」はコンセプトは良かったが詰めの甘さで次年以降に期待となったが、その半年後にコロナが蔓延して全てがひっくり返り、リベンジの機会を奪われたショーでした。

では、第三弾は何か?

「ベリミニ」や「オーサマー」の様にコロナによって尻切れトンボになったもの・・・

それは2019年の秋にシーで行われたハロウィンのハーバーショー「フェスティバル・オブ・ミスティーク」です。

「フェスミス」はシーのメディテレーニアンハーバーの物語に再度光を当てたショーで、初年度の2019年は巨大な悪意の存在が明らかになったが最悪の事態は回避できた。という話でした。

「しかし全ての悪意が払拭されたわけではない・・・」と言う、起承転結で言うと「起」にあたる様なショーでした。

ろじねこさんは、「フェスミス」は毎年ストーリーを進めていき、ディズニーシー20周年の記念の年に完結し、そこで「これからのシー」の方向を示す様なショーになると思っておりました。

しかし「フェスミス」も、その直後のコロナの蔓延により、「その続き」が日の目を見ることなく解体されてしまいました。

パルパルーザの裏テーマが「コロナ前の忘れ物」ならば、必ず「フェスミス」の落とし前は付けるはずです。

では「フェスミス」を象徴するミッキー&フレンズは誰か?

これは意見の分かれる所ではあると思いますが、ろじねこさん的には「フェスミス」のMVPは、セイレーンの危険性にいち早く気づき、籠絡されたミッキーさん達を躊躇なく切り捨て、ミニーさん達だけでも退避させると言う的確な状況判断を見せ、結果的に魔王の復活を阻止に貢献した「プルート」さんです。

「フェスミス」の落とし前を付けるなら、それはプルートさんしかいません。

よって第三弾の主役はプルートさんです。

もしプルートさんじゃなかったら、ろじねこさんにパルパルーザの裏テーマまで言い当てられたディズニーが恥も外聞も捨てて、内容を変更したと思って間違いありません。

と言うことで久しぶりの辛口レビューでしたが、やはりというかなんというか「語るに値しない」と言う結果でした。

きっと今後のショーやパレードも全部こんな感じなのでしょう・・・

でもきっとディズニーの中にもろじねこさんと同じ気持ちの人がいてくれると信じています。

誰もいないと思ってネットの片隅で思いの丈を吐き出し続けていたら「聞いてるぞ」と言ってくれた人達がいたのです。

ならばディズニーの中にも、ろじねこさんと同じ思いの人がいても不思議ではありません。

だから何度でも何度でも言います。

ディズニーが真剣勝負を仕掛けてきたら、いつでも私は受けて立ちます。

そして、きっとそんなオタがまだいっぱいいると信じています。

だから、安心してかかって来いよ!