今回はうさぎさんの緊急持ち込み企画です。
今日は「うたの☆プリンスさまっ♪の映画マジLOVEスターリッシュツアーズ」のライティング上映に行ってきました。
ライティング上映とは池袋の新文芸坐という単館系の映画館が実施する特別な上映方法で
映画に合わせて天井や壁面のライトが明滅して雰囲気を盛り上げる上映形式です。
参考
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』
沢山の反応ありがとうございます🌈
ライティング上映とは!?と、イメージがしにくいお客もいるかもしれません。よろしければ、こちらの動画を参考にご覧下さい💁ご来場お待ちしております📽️#うたプリSThttps://t.co/WoExUPJXLW— 新文芸坐 (@shin_bungeiza) July 5, 2023
すごく行きたい・・・
しかし、上映は一回だけ。
しかも席数が260席程度・・・
人口は80億人を超えているのに、その中の260人しか見ることが出来ないなんて・・・
うさぎさんに「絶対取って!」と言われ、頑張ってなんとか取れましたが、本当に奇跡の様な確率でした。
そして当日
こちらが新文芸坐さんです。
撮影スポットもあるので早めに来ましたが、既に行列が・・・
開場から上映まで30分しかないので急いで撮影しましょう。
上映前ならシアター内の撮影も可能でした。
こんな感じで光るんですね。
そして、うたプリガチ勢と思われるスタッフのお姉さんからの上映前のご挨拶を経て上映開始です。
では、ここからは辛口レビュアーろじねこさんによる【ライティング上映】劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ斬りです。
以降、ネタバレや酷評を含む可能性がありますので、ご注意下さい。
良かったです!
とても良かった!
「壁がピカピカするだけかな?」と思っていたのですが、全然違いました。
まず音。
専門のスタッフがいて、上映中にその回のコンディションに合わせてリアルタイムで音を調整しているそうです。
例えば、その回のお客さんの着ている服によって音の反響が変わるので、その都度調整して最高の音で上映しているとの事。
そこまでする必要ある?
そのお陰か、音の臨場感がこれまでと全く違った。
いつも見ているグランドシネマサンシャインやTOHOシネマズ池袋も悪くはないのですが、
音質にこだわりのないろじねこさんでさえ分かるくらい新文芸坐さんは良かった。
そして映像!
お姉さんの説明によると、通常の映画館のスクリーンには、スピーカーの音を通すために、無数の小さな穴が開いているが、
新文芸坐のスクリーンにはその穴がないので、美しい映像を体験出来るのだとのこと。
そしてその通り全く別次元の映像でした。
上映中、ずっと見惚れていました。
そして今回一番の目玉、ライティング。
これも素晴らしかった。
映像にあわせて照明が目まぐるしく変わり、とてもよく映画を盛り上げていた。
しかも単にキャラクターのイメージカラーで光らせるだけじゃなく、メリーゴーランドが映るシーンや、花火が上がるシーンなどは、それらを思わせる様なライティングで素晴らしかった。
特に映画後半に光のゲートをくぐるシーンは、天井と両壁が光り、一緒にゲートをくぐっているかの様な錯覚を覚える程でした。
そして驚く事に、それらのライティングは全て手動で行われているのだ。
いや、その必要ある?
いや、あるんです。
それは分かりますが、だからといって本当にやるか?
まぁ、完全に手動ではなく、ある程度のプリセット的なものを作っておいて、それらの切り替えを手動で行っているのだとは思いますが、はっきり言ってそこまでする必要はないと思います。
でもそれがこの新文芸坐さんのこだわりなのでしょう。
とても素晴らしいと思います。
さてそんな素晴らしかったライティング上映ですが、あまりにも狭き門であったがため、予約戦争に破れた人達が続出。
再上映、再々上映、定期上映希望の声が多数上がっております。
しかしその道はとても険しそうです。
理由の一つが人的な問題。
上記の通り、音やライティングはリアルタイムで調整されています。
そのため、日に何度も出来るものではない。
ただしこれはある程度の妥協で解決は出来ると思います。
妥協するか否かは、新文芸坐さんの判断しだいですが。
次にそもそも新文芸坐さんの様な単館系のシアターで希望の映画を上映するのは簡単ではないとのこと。
ろじねこさんは関係者では無いのでよくわかりませんが、なんとなく想像はできます。
そして最も高いハードルはライティングです。
映画のあらゆる演出は真っ暗なシアターで見る事を前提に作られています。
それなのに「壁がピカピカ光る状態で上映したい」なんて言われたら、
普通は「はぁ?なに言ってんの?」である。
壁が光る状態で鑑賞した時に、作り手の意図が正しく伝わる保証は何処にもありませんし、
それどころか公式のスタッフでもない人が、ライティングという演出を勝手に追加するのだから、うたプリ側からしたら「え?大丈夫なの?変な事にならないの?」と、慎重になるのも不思議ではない。
しっとりとバラードを歌い上げるシーンで、雰囲気をぶち壊すようなビカビカと点滅するド派手なライティングをされたら、作品そのものを壊されかねません。
だからこそ、トライアル的に一回だけライティング上映の許可を出したのだろう。
そしてその一回の許可が出たのは、ひとえに新文芸坐のスタッフさんの熱意の賜物であると言えるだろう。
そんな中、その一回に参加できた者たちのすべき事は、良かったのなら「良かった」と発信することです。
「良かった」と発信する事により、新文芸坐の方達が目指したものは間違いではなかったし、
ライティング上映の許可を出したうたプリスタッフの判断も間違いでは無かったと伝えなければいけません。
でなければ「次」はありません。
いいものを見たら「いい!」と言い、悪いものを見たら「悪い!」と言うことによって、良い作品は評価され、悪い作品は駆逐されて行くのでしょう。
ろじねこさんは常日頃「良い作品は良い客が作る」と言ってきました。
良いものを作ろうとする人達の、挑戦的な試みを応援したいし、
その試みを受けて立ったうたプリスタッフの心意気にも拍手を送りたい。
そしてそのプロとプロの真剣勝負に立ち会った客として、ちゃんと「素晴らしかった」と言いたいのです。
いいものを作ろうとする人達がちゃんと評価される世の中になって欲しいのです。
本当にいいものを見せてもらいました。
良かった。
愛があったのよ!
愛があったからいいものになったのよ!
本当に素晴らしいライティング上映でしたし、それにそのライティング上映にGOサインを出してくれて本当にありがとうございました。
素晴らしい作品で世の中が溢れますように・・・