辛口レビュアーろじねこさん 「ミッキーのマジカルミュージックワールド」斬り

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と言うことで、これまで抽選にハズレていたため斬れず仕舞いだった「ミッキーのマジカルミュージックワールド」のレビューです。

多くは語らん、早速行きます。

辛口レビュアーろじねこさんによる「ミッキーのマジカルミュージックワールド」斬りです。

以降ネタバレや酷評を含む可能性がありますのでご注意ください。

※「ミッキーのマジカルミュージックワールド」は上映中の撮影が不可のため、一部ショーとは関係のない画像を使用しております。

なに普通に良いショー作ってんの?

森の奥で不思議なオルゴールを見つけたミッキーさん御一行。

早速そのオルゴールを回してみると、様々なディズニー作品の音楽とキャラクターが登場。

テンションの上がったミッキー様御一行は、次から次に音楽を流していきます。

しかし最後だけ何も音楽が流れてきません。

最後の音楽がどこかに隠れていると考えたミッキーさん達は、その音楽を探す為にオルゴールの中の世界へと飛び込んでいく。

色々な世界を周り、色々な音楽に出会うが探している音楽は見つからない。

しかし求めていた音楽は「どこか」ではなく「自分達の心の中」に有る事に気付いた一行は、

音楽を探す事をやめて、「ボク達の音楽」を作り出す。

よいショーでした。

「極めて限りなく傑作に近いショー」と言う印象です。

では詳しく感想を書いてみたいと思います。

まず良かった点。

映像や大掛かりな舞台装置が良かったです。

ディズニーの屋内ステージショーでの映像と言えば、シーの「アウト・オブ・シャドウランド」辺りから本格的に導入されて来たと思います。

しかしその映像は、必要だからと言うより使いたいから使ってると逝った印象を受けました。

「ミッキーのマジカルミュージックワールド」にもふんだんに映像が使われていますが、かなりこなれて来た感じで、良かったと思います。

舞台装置と映像の組み合わせ方も「ソング・オブ・ミラージュ」と比べても、格段に良くなっている様に感じました。

では、良くなかったと思った点。

明確に「これはダメでしょう」と言うところは無かったです。

よいショーだと思います。

ただ気になった点は、ややゴチャゴチャしている様に感じました。

限られた時間の中で、沢山のディズニー作品の音楽とキャラクターを登場させるには、個々の時間が短くなるのは仕方ないとは思いますが、

ふらぁっと登場したプーさんが、そのままふらぁっと帰って行った時には「何がしたかったんだ!!」と思わず突っ込んでしまいそうでした。

あと、シンデレラさんとジャスミンさんとラプンツェルさんの3人のプリンセスが登場するシーンは、

とても美しく、ろじねこさん好みの「見たことない世界」を見せてくれてとても感動しましたが、

三人がそれぞれの歌を同時に歌うシーンは、コンセプトも素晴らしいし美しく大好きなシーンではありましたが、やはりゴチャゴチャした印象は受けてしまいました。

「ミッキーのマジカルミュージックワールド」の様な、ディズニーの様々な作品が登場するショーは、その塩梅が非常に重要になると思っています。

登場させる作品やキャラクターが少ないと寂しくなるし、不満も残ります。

しかし多すぎると、取り留めがなくなりゴチャゴチャした印象だけが残ってしまいます。

そう言う意味では「ミッキーのマジカルミュージックワールド」は、ゴチャゴチャに半歩踏み出してはいるが、ギリギリ合格エリアに留まった感じでした。

では、この様にろじねこさん的には明確な欠点が無いにもかかわらず、なぜ「ミッキーのマジカルミュージックワールド」は傑作ショーにはなれなかったのか?

それは最後の締めが弱かった所だと思っています。

様々な世界の音楽が登場するショーは、そのままだと取り留めがなく、散漫なショーになってしまいます。

そのため、広がりに広がった世界を、ショー終盤で一つにまとめて大団円へと持っていく必要があると思っています。

その役割を任されたのが、ミッキーさん達が最後にたどりついた「ボク達の音楽」だったのですが、

これまで登場した「歴代の名曲」達と比べてやや弱かった。

同じ様に過去の名曲達とその世界を巡るショーと言えば、ランド初のプロジェクションマッピング「ワンス・アポン・ア・タイム」が有りましたが、

「ワンス・アポン・ア・タイム」は、最後に全てを一つにまとめてクライマックスへ持って行ってくれたと思っていますし、ろじねこさんは未だに大好きな傑作ショーだと思っています。

それに比べると「ミッキーのマジカルミュージックワールド」は、いろんな世界に散らばった心を、ほぼ散らばったままショーが終わってしまい、何だかモヤモヤしたまま劇場を出て来た気がします。

ろじねこさんの感想は「惜しい!!」になるのかもしれません。

ただよいショーであった事は間違いありませんので、出来るならランドに行くたびに見たいとは思っています。

そして何度も見て行くうちに、印象も変わっていくショーの様にも感じました。

という事で、前回と今回で辛口レビューを2つの行いましたが、

「クラブマウスビート」は、ややがっかり

「ミッキーのマジカルミュージックワールド」は、なかなか良いショー

と言う結果になりました。

ただし、2つの違いは「期待値」の差だけだったのかもしれません。

「クラブマウスビート」は、「イッツ・ベリー・ミニー」の「クラブディズニー」パートの印象が強く、期待値もかなり上がっていました。

一方「ミッキーのマジカルミュージックワールド」は、「ま、常設ショーだから無難な感じに来るんじゃないの?」と高を括っていたので、期待値は決して高くは無かったです。

フラットな気持ちで見れば、2つのショーに大きな違いはないのかも知れません。

と言う事で、久しぶりの舞浜辛口レビューでした。

果たして次の新ショーはいつになるのやら・・・

気長に待ちます