ボン・ヴォヤージュ(ボンボ)が帰ってきました。
東京ディズニーリゾートという意味では、イクスピアリが既に営業を再開しておりますが、
イクスピアリは、あくまでオリエンタルランドの施設なので、
あまりパークが帰ってきた感はありませんでした。
しかしボンボは、がっつりパーク寄りの施設なので、より「ディズニーが帰ってきた感」が強くなりました。
当面は予約者のみの入店になりますので、希望の方は下記のサイトからご予約を。
と言う事でやって来ました。
が、雨です。
実に約4ヶ月ぶりの舞浜です。
が、
全く「帰ってきた」感がありません。
もっと感慨深いかと思っていました。
ボンボに向かうと、関所が2ヶ所ありました。
最初の関所は、ボンボが予約制である事を周知するための関所でした。
そのため、予約時間に関わらず先に進めますし、予約がなくても進めていました。(6/28時点)
しかし第二の関所からは、指定時間の予約がないと進めませんでした。
そして第二関所の前には、ソーシャルディスタンスを保つためのラインが引かれており、
時間になるとキャストさんが「○○時の予約の方お並び下さい。」とアナウンスするので、そのラインに各1列ずつ、計2列で並びました。
そして、ひとしきり列が出来ると、前から予約を確認し関所を通していました。
関所を通過したゲストは、そのままランド側の入り口まで進み、そこで手指の消毒と検温を行い入店。
その際に入店者のカウント用の小さなカードを貰います。
このカードは、「現在店内に何人いるか」をカウントするのが目的の様なので、会計時等での提示は不要で、
退店時に返却すればよかったです。
そして店内はこんな感じ。
各レジには、飛沫感染防止用のアクリル板と思しき仕切りが出来ておりました。
レジの待機列も、ソーシャルディスタンスを保つための印がつけられていました。
ただし、せいぜい3組目くらいまでなので、それ以降は自己責任の様です。
あとは、密集回避のためか、商品棚が少なくなったような気もしますが、
たんにゲストの数が少なかったのでそう感じただけかもしれません。
久しぶりのボンボで、かつゲストさん達も少なかったので、のんびり店内を観察する事が出来ました。
今回は「ボンボの営業再開」ではありましたが、それと同時に「ディズニーによるソーシャルディスタンス対策(の一部)のお披露目」でもありました。
が、はっきり言って、ボンボでのソーシャルディスタンス対策はザルだったと思っています。
店内はある程度仕方が無いとして、問題は入店待機列です。
ソーシャルディスタンスを保つために、待機列の地面にはボックスが書かれており、
キャストさんは「そのボックスの中に二人ずつ入って並ぶように」と指示していたのですが、
これは、お一人様が前後で並んでいた場合、その他人同士のお一人様二人が同じボックスに入ることになります。
それっていいの?
家族や友達は、一日一緒に遊べばイヤでも密集するので、それを並ぶ時だけ離してもあまり意味はありません。
一番離すべき相手は、他人のはずです。
本来近づくはずが無かったかもしれない二人を、同じボックスに入れるのは大丈夫なのか?
さらに、ボックスが密着しているため、前のボックスの人がボックスの一番後ろに立って、次のボックスの人がボックスの最前に立った場合、二人は密着します。
ディズニーの指示通りに並んでも、他人と密着してしまうのです。
SNS等で、パークのエントランスの地面にボックスが並んで書かれているの見て、「まさか、このボックスの中に収まるように並ばせれば、ソーシャルディスタンスが保てるなんて思ってないよな・・・」と思っていたのですが、甘かったようです。
ろじねこさんが「ディズニーはロマンチストの集まりだ」と言うのは、こういう所です。
実際、このような並び方になっていましたが、これはディズニーが考えるコロナ対策として適正な距離なのでしょうか?
もしクラスターが発生してしまった場合、「我々の作ったルールはガバガバだったかもしれませんが、自発的に距離を取らなかったゲストが悪い」とでも言うつもりのなのか?
コロナの問題に関わらず、これまでの様々な対策を見ても、ディズニーには「自分達でなんとかする」と言う意思を感じないのです。
どうしてもボックスを書きたいのであれば、ボックス内に入れるのは連れ同士のみで、かつボックス前方に集まる様にすべきではないでしょうか。
そうすれば、ある程度の人数までは距離を保てます。
という事で、久しぶりの舞浜、そしてボンボでしたが、楽しいとか嬉しいよりも
ボンボでのコロナ対策が両パーク内での標準的な対策と同じなのであれば、「大丈夫なのだろうか?」と不安しか感じる事が出来ませんでした。
ボンボは緩めで、パークでは本気の対策が施されているとよいのですが、果たして・・・
もはや我々はミッキーさんの魔法の力に期待するしかないのかもしれません・・・
とは言え、ついに東京ディズニーリゾートが再開への一歩を踏み出しました。