ディズニーの休園から3週間が経ち、ディズニー欠乏症も峠を越えて、
なんならこのままディズニーが無い生活が続いても大丈夫なんじゃないかと思い始めたタイミングで、テレビでミッキーさん達を見る事になりました。
明日3月21日(土)19:00~放送の「緊急生放送!! FNS音楽特別番組 春は必ず来る」(フジテレビ系列)では、東京ディズニーランドのスペシャルプログラム「 #ベリーベリーミニー 」より、「 #イッツベリーミニー 」の一部をお届け♪お見逃しなく!(事前収録でのお届けとなります) https://t.co/axJb5hGrIV pic.twitter.com/XqyrR53vBm
— 東京ディズニーリゾートPR【公式】 (@TDR_PR) March 20, 2020
事前の情報で、「イッツ・ベリー・ミニー!」の一部が流れると聞いていたので、テレビの前で「ぱみゅぱみゅ」さんの様に全裸待機しておりました。
そして遂にディズニーコーナーが始まりました・・・
「イッツ・ベリー・ミニー!」の終盤の「べリミニ」オリジナルパートが流れ、
そしてそのまま終了しました。
結局、ろじねこさんの好きな「ミステリアスマスカレード」パートや「club Disney」のパートは流れませんでした。
出来れば流してほしかった・・・
「ディズニーのショーはこんなにすごいんだぞ」と言うのを見せつけて欲しかったのです。
ろじねこさんの周りにも「ショーを見るための何時間も待つなんて理解できない」と言う人がほとんどです。
それは、バカにして言うわけではなく、単純に「理解できない」というニュアンスで。
そんな人の多くは「ディズニー」に対する先入観で、大人が見るような内容ではない、と思っての発言なのでしょう。
あるいは、エンターテイメントを理解する素養がそもそも無いか。
だからこそ、いわゆる「ディズニー」らしくない「ミステリアスマスカレード」や「club Disney」をながして、
「どうだディズニーってすげぇだろう」と言いたかっただけです。
ただ、見ている間にそんな事はどうでもよくなりました。
地上波で流れる「イツベリ」を見ていたら涙が出そうになりました。
でも、なぜ「イッツ・ベリー・ミニー!」が流れたのか?
ここからはろじねこさんの願望や想像になります。
いつからこの番組の企画が始まったのかは知りませんし、いつの段階でディズニーコーナーが入ることになったかも知りませんが、
おそらくこれだけの規模の番組ですから、コロナ問題で日本が混乱する前から企画は始まっていたと思います。
そして、ろじねこさんは当初流されるものは「イツベリ」ではなかったと思っています。
本来この日この時間に流されるべきは、新エリア「ニューファンタジーランド」に関するものだと思います。
具体的には「美女と野獣」。
そして、それを新エリアのコマーシャルとし、さらなる動員に繋げるのがディズニー側の意図だったのではないかと思っています。
しかし、新型コロナによりディズニーは休園。
新エリアも営業開始日は未定になってしまいました。
東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーは、休園期間を延長します。
再開時期は4月上旬を予定しておりますが、決まり次第お知らせします。
なお、東京ディズニーランド大規模開発エリアの開業は、5月中旬以降に延期します。
くわしくはこちらをご確認ください。>> https://t.co/XaXeFqQwhc— 東京ディズニーリゾートPR【公式】 (@TDR_PR) March 11, 2020
それにより、”今”このタイミングで「新エリア」の宣伝をする必要がなくなり、枠が開いてしまったのではないでしょうか。
じゃぁ、何を流すか?
ディズニーが選んだのは「イッツ・ベリー・ミニー!」でした。
今後の集客や、外出出来ずに退屈している子ども達の事を考えれば、「ジャンボリミッキー」の方が適任の様な気がします。
しかし、金の亡者であるディズニー(私感)が、奇跡的に空いた「地上波ゴールデンタイムの数分間」に選んだものが、”オタ向け”のショー「イッツ・ベリー・ミニー!」だったのです。
なぜ「イッツ・ベリー・ミニー!」だったのかは我々には分かりませんが、そこに尻切れトンボのなってしまった「ベリー・ベリー・ミニー!」への心残りあったのではないかと思っています。
オタは「ベリー・ベリー・ミニー!」に強烈な思い入れを持ち、パークに通ったり、SNSを漁ったりしていたはずです。
そしてその想いは3/19のイベント終了と共に天に帰るべきものだったのかも知れません。
しかしそれは叶いませんでした。
多くのオタが悲しんだでしょう。
「イツベリ」の最後を見届けられなかった事は、オタにとっての悲劇だったのでしょう。
でもひょっとしたらディズニーの内部にも同じような思いを持った作り手がいたのかも知れません。
「べリミニ」を終えられなかった。
オタ達に「イッツ・ベリー・ミニー!」の最終日と言う「句読点」を付けてあげられなかった。
ディズニーの中にも、その事を悔しく思う人たちがいたのかもしれません。
だからこその「イッツ・ベリー・ミニー!」だったのではないでしょうか?
最後を見せてあげられなかったディズニーの、せめてもの罪滅ぼし。
私は常日頃「ディズニーはオタを無視すべき」と言っていますし、実際オタは冷遇されていると思っていました。
でも、今日テレビから流れる「イッツ・ベリー・ミニー!」を見ていて、
「ひょっとしたら、私達は同じものを見ているのかも知れない」と思いました。
ディズニーとオタには、なんらかの「繋がり」があったのかもしれません。
そんな事を考えながら見ていたら胸が熱くなってしまいました。
そしてもう一つ感じたのが、ディズニーというブランドの持つ力。
今回のディズニーコーナーは、ディズニー側には「宣伝」(おそらく新エリアの)という意図があったと思いますが、当然フジテレビにもディズニーを使う意図があったはずです。
例えば、100万枚を超えるヒット曲を出した歌手を出演させる場合は、起用する側としては「その曲」を歌って欲しいはずです。
なのに「オタしか知らない」アルバムの収録曲を歌うと言い出したら「ちょっと待ってくださいよ」となると思います。
今回の「イツベリ」は、言ってしまえば「オタしか知らないショー」です。
なのにそれがそのままテレビで流せてしまう。
「イッツ・ベリー・ミニー!」?
なにそれ?
よくわからないけど、ミッキーさんが出て歌って踊ってくれるんですよね?
だったらその何とかでもOKです
と言う会話があったかどうかは分かりませんが、
もはやミッキーさんは「何をやるか」ではなく、「そこにいてくれればOK」レベルになっているという事です。
これがオタ向けのコンテンツでではなく、広く日本国民に向けたテレビ番組上でその立ち位置である事に感心しました。
でなければ「イッツ・ベリー・ミニー!」が地上波のゴールデンタイムに流せるわけがありません。
そしてさほど熱心では無いディズニー好きの一般視聴者も、ミッキーさんやミニーさんが歌って踊っている姿を見られれば、それで満足なのかもしれません。
テレビから流れる「イッツ・ベリー・ミニー!」を見ながら、
同じ場所にいながら別の道を歩んでいると思われたディズニーとオタに、何かしらの「繋がり」があったのか知れないと言う事、
そして、私たちが追いかけているディズニーというコンテンツが、舞浜外でもこれだけの力を持っているという事に感動してしまいました。
ただ、これで何かが変わるとは思いません。
これは新型コロナの混乱がもたらした、偶然の邂逅に過ぎないと思っています。
これからどのくらいディズニーの休園が続くかは分かりません。
そして休園が終わって、これまでの舞浜が戻ってきたとしても、ディズニーとオタの関係が変わる事は無いでしょう。
ただ、別の道を歩いていると思っていた私達の道が、ほんの少し交わったような気がして嬉しかっただけです。