辛口レビュアーろじねこさん 「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」斬り ~40周年クラブマウスとオーリンズジャンボリもあるでよ~

スポンサーリンク

辛口レビューファンの皆さん、大変お待たせしました。

辛口レビュアーろじねこさんが帰ってきました。

ここ数ヶ月は、書くネタがなく、旅行ネタを引っ張りながらお茶を濁していましたが、久しぶりのディズニーネタです。

今回は、40周年パレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」と、40周年版「クラブマウスビート」、そしてシアターオーリンズの「ジャンボリミッキー」を、一気に滅多斬りにしてみたいと思います。

以降「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」と、40周年版「クラブマウスビート」、そしてシアターオーリンズの「ジャンボリミッキー」のネタバレと酷評を含む可能性があります。

酷評やネタバレを許容できる方のみお進みください。

でははじめは「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」から始めます。

うん・・・なるほどね。

といった感じでした。

取り急ぎ結論から書くと、ろじねこさん好みのパレードではありませんでした。

先日まで実施されていた「ドリーミングアップ」を100点とした場合、

「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」は、かなり甘めに採点しても70点を超えることはないでしょう。

誤解のない様に書いておきますが、悪いパレードではなかったと思います。

明確な欠点も見当たりませんでした。

しかし、点数は伸びません。

理由は、純粋に楽しむことが出来なかったからです。

ずっと「なんでだろう?」「どうしてだろう?」「ひょっとして・・・」といった、いろんな疑問や邪推が頭の中を駆け巡り、

最後までパレードに集中出来ませんでした。

最も気になったのは、かなり多くのキャラクターが歩いていた事です。

過去のパレードでもキャラクターが歩くことはありましたが、今回はシンデレラや白雪姫といったディズニーキャラランクでも、きっとトップクラスのキャラクター達が歩いていたのです。

過去にもそれらのキャラクターが歩いていた事はありましたが、それはパレード全体を見れば納得出来るものでした。

しかし今回は最後まで腑に落ちないのです。

「なんであのキャラたちがフロートに乗っていて、プリンセス達が歩いているか?」

別にシンデレラが歩いてもいいですし、明らかにシンデレラより知名度的に劣るキャラがフロートに乗ってもいいのです。

ただし「なぜ?」という疑問は湧いてくるのです。

繰り返します。「ダメ」ではないのです。疑問が湧くのです。

そしてその疑問は解消されることなく、パレードは進むのです。

そして最後にミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー、グーフィー、プルート、チップ、デールが乗ったフロートを見た時、察しました。

なぜこんなに歪なパレードになったのか?

完成したパレードから、ろじねこさんなりに逆算して理由を考えてみました。

まず、「ある理由」から何人かのキャラクターを出さねばならなくなった。

そして当然シンデレラや白雪姫といった人気キャラも出さねばならない。

しかし全てのキャラにフロートを用意することは出来ない。

そのため、高いフロートに乗せるキャラと、低い地面を歩くキャラに分ける必要がある。

しかしとある理由から、シンデレラや白雪姫を高いフロートに乗せて、それらのキャラに低い地面を歩かせるワケにはいかない。

結果、「なんであのキャラたちがフロートで、あのキャラが歩き?」というモヤモヤした構成になり、

かつ、出さねばならなかったキャラ達でフロートはすでにパンパンだから、ミッキーさん達は最後に一纏めにされたのでは?

これが事実なのかは分かりませんが、最近ディズニーの作品と照らし合わせると、そう感じてしまうのです。

そんな疑念が浮かんだら、もうパレードには集中出来ないですよ。

もしディズニーが「良い」ものを作る事だけを目指していたのであれば、違和感があっても「良い」ものを作ろうとした結果なんだな、と思うことができます。

しかし「良い」ものよりも重要で、作品の質を落としてでも満たさねばならない条件があると分かってしまうと、

違和感はその『「条件を満たすため」にこんな事になってるのかな?』と思ってしまいます。

なぜディズニーは自分達の作品に「良い」以上の基準を持ち込んでしまったのか?

それは自分達の作品が「良くなくてもいい」と言っているのと同じ事なのに・・・

明日も美味しいご飯を食べるためには必要な事なのでしょうが、

私達は今後、ディズニーのあらゆる作品を見るたびに「良いものを目指してない作品」かもしれないと覚悟して見なければならないんだなぁ、と感じました。

それが凄く寂しかったです。

続きまして、クラブマウスビートの40周年バージョンです。

良かったです。

久々に「ディズニーのショーを見てる!」って気になりました。

「この感じだよ!」って思えました。

なぜそう感じるのだろう?と考えてみたところ、キャラやダンサーが多かったからだと気付きました。

久々にステージに乗り切れないくらいのダンサーさんやキャラクター達でした。

理屈抜きに派手で「お祭り」って感じがして楽しかったです。

しかしあくまで40周年パートだけなので、ショー全体の評価を覆す程ではないのですが。

ただし、今回これだけの40周年パートを作れたという事は、これからのショーは期待できると思って良いかもしれません。

そして最後はジャンボリミッキーのシアターオーリンズバージョンです。

今さらですが、今回初めて見た気がするので書いてみます。

これ、シアターオーリンズでやるショーじゃないよね?

あんな狭くて密集したシアターで、指先を伸ばせとか、肘を上げろとか、足を開けとか無理でしょう。

パレードではゲストを制限なく案内しているのだから、初期のようにシンデレラ城前で、子どもたちを集めて踊り狂う形態に戻してもいいのではないでしょうか?

そうすればシアターオーリンズも空くので、新しいショーも作れるはずです。

「ずっと待ってた!」というキャッチコピーを使うのなら、本当に顧客の待っているものを提供すべきでしょう。

もうそれを阻害する外的要因は無いと言っても良いのだから。

という事で、久しぶりの辛口レビューでした。

ろじねこさんの土俵である「ショー」ではなく「パレード」のレビューがメインだったので、いまいち暴れきれなかった気もしますが、「辛口レビュー」が出来て良かったです。

さて、辛口レビュー以外の感想も書いておきたいと思います。

久しぶりのディズニーランドで感じたのは、客層の入れかわりです。

ショーの楽しみ方や、パークでの振る舞いなどに「あれ?こんな感じだったけ?」と戸惑う事が何度かありました。

ろじねこさんがディズニーに通い始めて、15年位ですかね?

その間、いろんなタイミングで客層が変わった気がしましたが、やはりコロナが一番大きく客層を変えた様な気がします。

そして、コロナ前のショーを知らないゲスト達がパークを埋め尽くすようになると、

ろじねこさんの様に「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニーが・・・」とか「フォリーズが・・・」とか面倒くさい事を言う老害もいなくなっていくのでしょう。

もし、コロナ禍が起きなければ、ディズニーは一体どんな姿になっていたのでしょうか?

コロナが来なくても、ディズニーのショーは少しずつ姿を変えて(老害はそれを劣化と言うかもしれない)時代や世相に即した形になっていたでしょう。

それを見てみたかったという思いもある反面、

そうなっていたら、一生ずるずる通い続ける事になっていたかもしれないと言う怖さも感じます。

歴史にIFが無いのと同じように、ろじねこさんのディズニーにもIFはありません。

いまのディズニーこそが、世界で唯一のディズニーなのです。

コロナ前のDオタ達が「待ってた」ものが、本当に帰ってくるのか、のんびり待ちましょう。

東京ディズニーリゾート40周年のお祭りは始まったばかりです!