辛口レビュアーろじねこさん 「美女と野獣“魔法のものがたり”」「ベイマックスのハッピーライド」斬り

スポンサーリンク

お久しぶりの辛口レビューです。

今回は、9/28に正式オープンした新エリアの新アトラクション「美女と野獣”魔法のものがたり”」と「ベイマックスのハッピーライド」をメッタ切りにしてみましょう。

以降、ネタバレや新アトラクションの酷評を含む可能性があります。

ネタバレ、酷評、オッケーの方だけお進みください。

では、はじめは「ベイマックスのハッピーライド」です。

ベイマックスは、乗るかどうか迷っていました。

理由は、ネットで「吐いた人がいる」との情報を見かけたからです。

三半規管が赤ちゃんなろじねこさんは、必ずや吐いてしまうので、ベイマックスはスルーも考えておりました。

しかし辛口レビュアーとしては、話題のアトラクションのレビューをしないわけには行かないので、エチケット袋持参で乗ってきました。

結論から言うと、楽しかったです。

アトラクションとしては、コーヒーカップの様に、同じところをくるくる回りながら、振り回される感じでした。

ピーターパンや白雪姫の様なライド中のストーリー性はなく、

ベイマックスに引っ張られながら、ただただ振り回される感じでした。

しかし、その振り回され具合は、USJの「ザ・フライング・ダイナソー」の様に、ぞんざいに振り回される感じではなく、

最低限の人としての尊厳を守りつつ振り回す感じで、たまにやりすぎて吹き飛ばされそうになる位でした。

ベイマックスの大きな背中を見ながら、振り回されるのは、さほど不快ではありませんでしたし、自然と笑顔になりました。

大きな力に振り回される非日常感と、ベイマックスの大きな背中以外の魅力と言えば、

アトラクションとしては珍しくライド中に、大音量の音楽が流れるところでしょうか。

ライドしていなくてもガンガンに聞こえる位の大音量です。

ベイマックス付近に近づくと、「どこかでショーでもやってるのか?」と思う程の大音量です。

ベイマックスは、そんな「アタマ空っぽにして楽しむ」系のアトラクションでした。

2時間並んででも乗りたいか?と聞かれると「んー」と思いますが、

1時間位からなら、テンションによっては並べるかも。

次は、今回の新エリアの目玉アトラクション「美女と野獣”魔法のものがたり”」です。

非常に難しい・・・

「○」か「☓」をつけなければならないのであれば、

「☓」ではないから「○」かなぁ・・・と言った感じです。

アトラクションとしては、魔法のカップに乗って、美女と野獣の名シーンを追体験していく感じでした。

良かった点としては、キャラクターの動きは素晴らしかったです。

カリブの海賊にジャック・スパロウさんが登場した時も「すごいなぁ」と思いましたが、

”魔法のものがたり”のキャラクターの動きは、それ以上にリアルで素晴らしかったです。

次に良かったのは、魔法のカップの動きです。

かなりグリングリン動くので、ダンスホールのシーンなどは、本編のカメラワークを思い出させて、

本当に作品に入り込んでいるかのように感じられました。

で、良くなかった点ですが・・・

これが特にありません。

欠点が「特に無い」のに、なぜ微妙な評価になったのか・・・

ろじねこさんは、新しいショーやアトラクションを見る時は、「先入観」を持たぬように、

極力事前情報や、他人の感想を入れないようにしています。

今回の”魔法のものがたり”も、全く事前情報なく乗りましたが、

始まってすぐに「あ、これは美女と野獣の物語をなぞって行くアトラクションなんだな。」と思い、結果的にその通りのアトラクションでした。

そして最後まで、最初の「あ、」と思った時のイメージ以上のモノを感じる事はありませんでした。

誤解されぬように言っておきますが、悪いアトラクションではありません。

ただ、これは「美女と野獣」ファンにとっては、その世界に入れる夢の様なアトラクションだとは思いますが、

「美女と野獣」を全く知らないゲストにとっても、素晴らしいアトラクションなのでしょうか?

美女と野獣を知ってしまっているろじねこさんには、そこがわからないのです。

なぜ、ろじねこさんがここまで一見さんの感想を気にするかと言うと、

この「美女と野獣”魔法のものがたり”」は、ただのアトラクションだとは思っていないからです。

これは「これからの東京ディズニーランドの顔」となるべきアトラクションだと思っています。

シーで言うなら「ソアリン」であり「トイ・ストーリーマニア」であり「タワー・オブ・テラー」辺りにあたると考えています。

これらは、いずれも「元ネタ」を知らなくても楽しめるアトラクションだと思います。(ソアリンには元ネタすらない)

しかし「美女と野獣”魔法のものがたり”」は、それらと比べてあまりにも「美女と野獣」の映画に依存したアトラクションに感じました。

原作依存のアトラクションでも、一見さんをも感動させられるほどの「何か」があれば問題ないのですが、

少なくともろじねこさんには、それ以上の「何か」を感じる事は出来ませんでした。

上海のパイレーツ・オブ・カリビアンは、原作映画をほとんど見ていないろじねこさんでも、一発で魅了する何かがありました。

原作映画の魅力で「美女と野獣」が「パイレーツ・オブ・カリビアン」に負けているとは到底思えません。

そしてどちらのアトラクションもライド型のアトラクションです。

そして上海の「パイレーツ・オブ・カリビアン」から数年経って、アトラクション関連の技術は向上しているはずなのに、

初見の感動ではパイレーツ・オブ・カリビアンには遠く及びませんでした。

世界観が違う事も重々承知はしているのですが、少なくとも「美女と野獣”魔法のものがたり”」は、

「すげぇ物を作ってやろう!」と言うよりも「原作映画を現実世界に再現してやろう!」と言う意志を感じました。

それが悪いと言うのではありません。

それだけディズニーが「美女と野獣」と言う作品に、絶対の自信を持っている事の表れなのでしょう。

美女と野獣を再現しさえすれば、皆を満足させられるはずだ。と。

その時点でこのアトラクションは、万人を魅了する「東京ディズニーランドの顔」ではなく、

「美女と野獣」ファンにとっての「素晴らしすぎる聖地」なのでしょう。

これからの数十年とランドを牽引していくであろう「エースアトラクション」のお披露目を勝手に期待していろじねこさんは、

名作「美女と野獣」の域を超えて来なかった”魔法のものがたり”に、やや物足りなさを感じてしまいました。

国内のテーマパークを見渡しても「美女と野獣”魔法のものがたり”」を超えるアトラクションなど、ほとんど無いのは間違いないのですが・・・

期待しすぎたのかもしれません。

ただ一箇所だけ「おっ!」と思った所がありました。

多くのゲストには全く関係ないところなのですが、ベルさんの黄色いドレスの背中が、編み上げになっていたのです!

なぜこんな所に食い付くかと言うと、シークレットハニーさんの「仮装ドレス」華やかなりし頃、

プリンセスのドレス型仮装ドレスの背中編み上げになっている事が、議論の対象になっていた事があったからです。

具体的には「プリンセスのドレスの背中が編み上げになっているのはおかしい!」とか

「私は編み上げ無くても入るけど、編み上げ無いと入らない様な人は、そもそも着るべきじゃないんじゃない?」とか

「えっちょっと待って、背中編み上げになってたの!私はいつも余裕があるくらいだから全然気付かなかったわ・・・」

と言った議論と言う名の「マウント合戦」が繰り広げられていました。

これで少なくとも黄ベルは、編み上げが正解と言う結論になりました。

ひょっとしたら見間違いの可能性も有るので、今度乗られる時には注目してみて下さい。

と言う事で、数年間楽しみにしていた新エリアの新アトラクションが、ついにオープンしました。

どちらも楽しいアトラクションではありましたが、

美女と野獣に関しては、期待値が高すぎたためか、素直に評価しづらい結果となりました。

皆様も、一度体験してみて、その身で確かめてみてください。

コメント

  1. ゆう より:

    こんにちは(^^)
    レポート待ってました!!

    ベイマックスは、あのフワフワ感というかプニプニ感が
    表現されているところはありましたか??
    例えばライドの乗るところがフワフワだったりとか・・?

    それから美女と野獣は、
    城の中はある程度自由に探検できるようになっていたりするのでしょうか?
    それともただ待機列があるだけですか?

    ろじねこさん以外のパークレポートをほぼ見ないので、
    「んなの当たり前だろ!」的な質問でしたらごめんなさいm(__)m

    完全に美女と野獣の“映画を観てる人”向けなんですね。
    逆にそういうアトラクションって、両パークを通して珍しいですね。
    プーさんも白雪姫もピーターパンも、知らなくてもそれなりに楽しめますもんね~
    パークを先に好きになって、映画を観まくった僕です(笑)

    • ろじねこさん より:

      ゆう さん

      コメントありがとうございます。

      ベイマックスのアトラクションですが「フワフワしているか?」と言う観点では見ていなかったので、正確には分かりませんが、「すげぇフワフワしてる!!」と思わなかったところを見ると、あまりフワフワではなかったと思います。
      まぁ「吐くかも」と思って乗ってましたから、それどころではなかったはずです。
      念のためにめーたんにも確認しましたが「そんなの覚えてないわよ」との事でした。

      美女と野獣のお城ですが、自由に歩き回ることは出来ませんでした。
      ホーンテッドマンションやタワーオブテラーの様に、待機列を進みながら城の中を見学していく感じでした。
      ひょっとしたら、今後は一部エリアが自由に見学できたりするかもしれませんが、今のところは「エントリー受付」に当選しなければ城の中に入る事は出来ないはずです。

      美女と野獣のアトラクションが「映画を見ていることが前提」と言うのは、私が1回だけ乗った時の感想なので、もしかしたら未見の方でも十分に楽しめるかもしれません。
      あくまで「個人的な感想」とお考え下さい。
      ちなみに、いずれめーたんの感想も書こうと思っています。

      あと、私以外のちゃんとした人のパークレポートも参考にされる事をおすすめします。
      いやマジで。

      こんな、ゆうさんと同じくパークから入って映画を観る様になったクマのブログですが、お暇な時にでも遊びに来てください。

  2. いじゅこ より:

    コメント失礼します。
    初めてブログを読ませていただきましたが、私の感情をそのまま言葉にしてくださっているような感覚で、読みながら何度もうなずいてしまいました。
    ディズニーファンとして何年も前から楽しみにしていた今回の「美女と野獣”魔法ものがたり”」。事前に情報がほぼ提示されていなかったことからも「これはゲストを本気で驚かしに来る、ランド1のアトラクションにする気だぞ!」とめちゃくちゃ期待していました。期待値が高すぎた。そのとおりですね。
    ソアリンに乗ったときは未知すぎて乗り終わったあとは大感動でしたが、美女と野獣は正直「再現度はめちゃくちゃ高いけど、ゲストを驚かすもうひと押しは足りないな、、」と乗ってる間にふと我に帰ってしまいました笑。
    逆に美女と野獣ファンにはこれ以上ないほど素晴らしいアトラクになったのでしょう!
    個人的にはアトラク自体よりも待機列とプレショーに感動しました。
    ファンタジースプリングスの期待値は上げすぎない方が良いのかなあ、、笑

    • ろじねこさん より:

      いじゅこ さん

      コメントありがとうございます。
      やっぱり「美女と野獣」ファン向けのアトラクションの様に感じましたよね。
      私もワクワクしながら乗っていたのですが、途中で「あれ?これこのまま爆発しないで終わるんじゃ?」と思ったら、案の定「美女と野獣」のストーリーをなぞっただけで終わってしまって、悪くはないんだけど不完全燃焼の様な気持ちになってしまいました。
      ま、期待が大きすぎたのも原因の一つなのでしょうが・・・
      でもあれだけお膳立てされたら期待しちゃいますよね・・・
      いじゅこさんの仰る通り、城の中を通って、プレショーを見て、カップに乗って、さぁ始まるぞ!!ってところがピークだった気がします。

      確かに「ファンタジースプリングス」はあまり期待しすぎない方が良いかもしれませんね。
      あ、でも「ファンタジースプリングス」のピーターパンは凄いのが出来るらしいとの噂も聞いたので、また期待しちゃうかも・・・

      こんな懲りもせずまた期待しちゃうようなブログですが、お暇な時にでも遊びに来てください。

  3. ぬん より:

    恥ずかしながら、ようやっと美女と野獣、今月乗ることができました。
    そして1年以上前のこの感想ブログにたどり着きました。
    わかる、すごくわかりみが深い感想でした。
    期待値が高すぎる故、、、
    「ちょっと豪華な白雪じゃん、コレ」と思ってしまいました。
    美女と野獣ファンからしても「愛の芽生え」はフルコーラスなのに
    肝心要の「美女と野獣」のダンスシーンが謎ワルツアレンジでゆーらゆら…
    なぜ?動きがないと子供が飽きるから?映画屈指の名シーンなのに…
    再現をするなら、こここそ野獣の姿のまま、
    映画通りのロマンティックさを魅せてほしかった。

    スタンバイパスとれたらそりゃもちろん乗るけど、
    取れなかったらまぁ、それはそれで…まぁ…
    私も「これからの東京ディズニーランドの顔」となるべきアトラクションでは
    無いと感じました。
    もしパークに初めて来た人と遊ぶとしたら素直に3大マウンテンに並ぶと思います。

    ネガティブな意見ばかりすみません。
    ですが、この想いを発散させたくコメントしました。
    最後に一言「ひとりぼっちの晩餐会」園内で流れすぎ。
    (これ、フィルハー、フォレストシアター。さすがに飽きる)

    • ろじねこさん より:

      ぬん さん

      コメントありがとうございます。
      ホントにやってる事は白雪姫と同じですよね。
      それが悪いというわけではないのですが、もっと違ったものが見たかったなぁ・・・とは思ってしまいました。
      あれから何度かランドに行ってますが「当たったから乗るかぁ」って感じになってますね。

      私もランドに行く人に「美女と野獣って楽しい?」って聞かれたら「映画が好きならいいかもしれないけど、アトラクションを楽しみたかったらマウンテン系に乗った方がいいよ。」って言いますね。

      それにしても「ひとりぼっちの晩餐会」流れすぎですよね。
      私はシーの「テーブル・イズ・ウェイティング」の印象が強いので、あのシーンになるたびに「テーブルだぁ」って思っちゃいます。
      何かと使いやすいのかもしれませんが、流石に使いすぎかもしれませんね。

      こんなディズニーの悪口ばっかり言ってるブログですが、またお暇な時にでも発散させに来てください。

  4. にわとり(めーたん推し) より:

    ろじねこさん、はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    1ヶ月ほど前にランドに行き、初めて美女と野獣のアトラクションに乗ることができました。
    アトラクションができた頃は、しばらくの間はディズニーに行けないと思っていたため、ろじねこさんの記事を事前に読んでいました。確かに映画のストーリーを追う形で、「映画を知らない人は面白くないかな」と思いました。ですが、美女と野獣が踊ってるシーンしか知らない母と乗ったのですが、「すごく良かった‼︎」とのことです。「今度は映画見てから乗りたい!」とも言っていました。運営側は相乗効果を視野に入れていたかもしれません。
    大した内容ではありませんが、美女と野獣を知らない人間の感想の一つを伝えようと思いコメントさせて頂きました。
    私自身の感想は乗り物が思ったより動き回ってたのがきつかったです。酔うかと思いました。
    これからも記事を楽しみにしてます。めーたんによろしくお伝えください。

    • ろじねこさん より:

      にわとり(めーたん推し) さん

      コメントありがとうございます。

      なるほど。「原作を知らない=楽しめない」と思い込んでいましたが、知らないからこそ楽しめるという事もあり得るんですね。
      確かに思い出してみると、ランドのピーターパンも、原作をなぞっていくアトラクションですが、キャラしか知らない頃に乗った時も楽しかったんですよね。
      「原作を知らない=楽しめない」はずと一度おもいこんでしまったが故に、それに疑いを持つことなく、その思い込みのまま突っ走ってしまっていたかもしれません。
      私はこのブログで「辛口レビュアー」キャラで行くと決めた時から、「間違っていたとしても自分の感想は胸を張って書く」と決めましたので、今後も思い込みで頓珍漢な感想を書いてしまうと思いますが、どうかお許し下さい。
      「めーたん推し」の一点にさえ目をつぶれば、とても参考になる貴重なご意見ありがとうございました。
      こんな思い込みで突っ走っちゃうブログですが、お暇な時にでも遊びに来てください。

  5. モド より:

    素晴らしいレビューでした。
    私も美女と野獣のアトラクションには同じことを感じました。これ原作知らなかったらどうなんだろうと。
    予想通りあまりディズニー映画に興味ない友達がのった反応は微妙でした。

    ビリーヴも然り最近の東京パークのエンタメはエンタメよりも原作再現や原作愛を優先しているように感じます。それでどちらも人気が続いているのはそれだけ原作を好きな人が多いということなのでしょうが、ファンタジースプリングスでは上海カリブやラナウェイレールウェイのような原作を知らなくても圧倒されるような素晴らしいアトラクションを期待したいです。

    • ろじねこさん より:

      モド さん

      コメントありがとうございます。
      仰る通りで、原作通りのアトラクションでもいいんですが、アトラクションでしか味わえない感動も味合わせて欲しいんですよね・・・
      美女と野獣のアトラクションではそこまでの感動を味わう事が出来なかったのが残念でした。

      私は「ファンタジースプリングス」にはちょっと期待しています。
      ちょっとだけですけどね。
      最近のディズニーにはがっかりしっぱなしなんですが、きっと「ファンタジースプリングス」はやってくれるはずです。

      この期に及んでまだディズニーに期待しちゃう様なブログですが、お暇な時にでも遊びに来て下さい。