日本国内における、新型コロナと人類の戦いは最初のピークを超えて、踊り場での一進一退の攻防戦になって来ました。
まだ余談を許さない状況ではありますが、半ば見切り発車とも言える状態での自粛解除が始まりました。
そして6/19に県境の関所が解放されましたので、遂に県を超えた移動も出来るようになりました。
と言う事で、
早速、埼玉県飯能のムーミンバレーパークに行ってきました。
新しいショーや謎解きイベントがあり、とても楽しかったのですが、
そちらは追々書くとして、ちょっと気になった事を書いてみたいと思います。
それは、東京ディズニーリゾートにおけるソーシャルディスタンスです。
今回、ムーミンバレーパークにてテーマパークでの新型コロナ対策を少し体験してきましたので、
その体験をもとに、ディズニーが再開した際のソーシャルディスタンスについて考えてみます。
ただし、ろじねこさんはあくまで素人なので、ヤフーニュースのコメント欄程度の内容とお考え下さい。
まずは入場待ち。
Twitterなどの情報を見ると、入場待機列もソーシャルディスタンスを保った形になりそうですが、
入場待機列での「途中合流」は日常茶飯事です。
もし1人で待っていたゲストに、10人が途中合流した場合はどうなるのでしょうか?
1人分のスペースに10人入ってきたら、確実に周りのグループと密着する事になります。
そしてディズニーでは、そんな光景はよく見かけます。
ソーシャルディスタンスを保つために、途中合流がある度に、その列は後ろに伸びていくのか?
これまででさえ大量の途中合流は周りに迷惑をかけていたのに、
これからは「迷惑」だけでなく「命にかかわる」問題になってくるので、
これまで以上にトラブルに発展する可能性は高いでしょう。
キャストさんがあらかじめ人数を確認するにしても、あの数を確認するのは不可能に近いと思われます。
無事入場出来たら、今度はショーの場所取りが始まります。
ショーの場所取りは入場待ちとは違い、一斉にゲストが駆け込んでくるので、
そのゲスト達を、ソーシャルディスタンスを保ちつつ不満も出ない形でコントロールするなんて、はっきり言って不可能です。
ムーミンバレーパークでは、座り見エリアには椅子を置いて居たので比較的コントロール出来ていました。
それでも「椅子は動かすな」と言う指示を無視して、勝手に動かしているグループもいました。
しかし立ち見にはいろいろ問題がありました。
立ち見エリアには、地面に等間隔で印が付けられており、各グループその印の場所で鑑賞するシステムでしたが、
お一人様もいれば、ベビーカー複数台持ちのグループもいるので、完全なソーシャルディスタンスの確保は出来ていませんでした。
それどころか、ショーが始まると印から離れて鑑賞しだす者、
ソーシャルディスタンスの隙間を通って最前まで割り込んで鑑賞する者、
と、かなり無法地帯に近かったです。
ムーミンバレーパークの場所取りなんて、ディズニーに比べると、遊びみたいなものなので、
もしディズニーで同様の運用を行った場合、鑑賞エリア全域でゲスト間のトラブルが発生して、恐らくショーの開催が出来ないくらいの混乱が起こるのではないでしょうか。
そのため、場所だけ区切って「あとはゲスト同士でよしなにやってね」なんて運用では無く、
がっつりキャストさんが介入してソーシャルディスタンスを保ちつつ鑑賞出来るシステムにして来ると思われます。
ディズニーの腕の見せ所です。
次に心配なのは、レストランやアトラクションでの待機列です。
こちらもソーシャルディスタンスを保ちつつの列になるでしょう。
そうなると、列の長さはこれまでの数倍の長さになります。
今まででさえ「最後尾どこなの?」ってくらいの列が出来ていたのに、その長さが数倍になったら、もう最後尾を探し出す自信がありません。
パークの奥のアトラクションまで行って「最後尾はパークの入り口付近です。」なんて言われたら、もう目も当てられません。
さらにソーシャルディスタンスを保って並ぶ場合は、列が切れ切れになるので、
最後尾がわかりにくく、意図せず割り込む心配もあります。
ま、ディズニーには普通に割り込んでくる人も少なくないので、そう言う人達にはチャンスが増えるかも知れません。
じゃ、キャラグリはどうなるの?
アトモスはどうなるの?
考えれば考えるほど、嫌な予感しかしません。
ろじねこさんは経験上、Dオタさんはルールを守らないものと思って接しています。
「途中合流するな」と言われてもきっと途中合流するでしょう。
「今いる人数以上の場所を取るな」と言われても取るでしょう。
「今の場所から動くな」と言われて動くでしょう。
これまでは、ルールを守らないゲストがトラブル起こしても、それはあくまでパーク内の問題でした。
せいぜい迷惑を被るのはルールを守るゲストぐらいでした。
しかしこれからはそうは行きません。
ゲストが密集状態を形成し、ディズニーがそれを放置した結果、クラスターが発生してしまった場合、その責任はディズニーに求められます。
遂にパーク内のモラルが守られないと「自分」達が困る状況になったのです。
これまでパーク内のモラル維持に対して、どこか他人事の様に見えていたディズニーのお尻にやっと火がつきました。
恐らく、今回は本気で対策してくると思います。
だって「自分」達が困るから。
皆さん、本気のディズニーがどのような対応をしてくるのかしっかり見届けましょう。
もしルール違反者に断固たる対応を取ってきたら、
それは今まで「手を抜いていた」と言う事でしょうし、
もし今まで通りガバガバな運用をして来たら、もう諦めるしかありません。
ディズニーが再開したら、ろじねこさんは自分がクラスターの発生に加担しないように、可能な限りルールは守ります。
しかし、ろじねこさん個人に出来るのは「私はルールを守ります」だけです。
他の方がルールを破り、ディズニーがそれを放置したら、もうお手上げです。
今の私に出来るのは「ディズニーさん、今度こそは本当に頼みますよ」とお願いするだけです。
果たして、舞浜はアフターコロナを乗り切れるのか?
それは全てディズニーの対応にかかっている。