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本日は夏の辛口レビュー第三弾!
万博の水上ショー「アオと夜の虹のパレード」を滅多斬りにします。
ここからは万博水上ショー「アオと夜の虹のパレード」のネタバレと酷評レビューを含む可能性があります。
ネタバレや酷評を見たくない方はここでお引き取りください。
では、辛口レビュアーろじねこさんによる「アオと夜の虹のパレード」斬りです。
なぜだ?
なぜディズニーにこれが出来ない?
ある島に住む少年アオ
彼は祖母から夜にかかる虹の伝説を聞く。
夜に虹かかる日、奇妙な動物達が現れ、祝祭が開催されると・・・
そしてその日が今日である事も。
祖母の家からの帰りの夜道。
祖母から教わった歌を口ずさんでいると、その歌に呼応するように動物達の鳴き声が聞こえる。
歌を続けると、さらに沢山の動物達が歌いだす・・・
アオは夜の虹の祭典に迷い込んでいたのだ・・・
ストーリーは至ってシンプルです。
子どもが不思議な世界に迷い込み、そこで少し成長して帰ってくる。
そんなありふれたストーリーのショーでした。
しかし、素晴らしかったです。
今の日本(世界?)を見回して、この規模で行われている水上ショーと言うと、シーの「ビリーヴ」くらいしか思いつきませんが、
「アオと夜の虹のパレード」(以降アオ)の予算が「ビリーヴ」の1/10だと言われても納得するくらいの差は感じましたが、ろじねこさん的には圧倒的にアオの方が良かったです。
ではここからは、なぜ明らかにビリーヴより低予算(推測)なのに、アオはろじねこさんの心を打ったのかを解明していきましょう。
と言っても、理由は簡単です。
それはアオはここでしか見れないものを見せてくれたからです。
ビリーヴ・・・と言うか、昨今のディズニーのナイトショーは映像を多用しがちです。
ろじねこさんはその風潮が好きではありません。
映画の名場面は映画館や家庭でも見ることができます。
なのにわざわざ鑑賞環境が過酷な屋外で見せられても、「いや、家で見るから・・・」と思ってしまうのです。
当然、ビリーヴも花火や光や水等を使って「ここでしか見れないもの」を見せてくれてはいますが、
それで上がりかけたテンションを、「家でも見れる」映像と説教臭い陳腐なストーリーで、ことごとくへし折られるのです。
沢山のお金が光となり、花火となり、音となり、ハーバー上で霧散していっているのですが、心はどんどん冷え切っていくのです。
いや、むしろ「大金かけてこれかよ?」の心の冷え込みを加速させていくのです。
これでは金にモノを言わせただけのユーチューバーと同じです。
一方アオは、明らかにビリーヴ程のお金は掛かっていません。
巨大なキノコどころか、船すらありません。
しかし水と光で今まで見たこと無い映像を作り出しています。
一つ一つが工夫されてきて、舞浜でも見たこと無い水と光の使い方なのです。
ろじねこさんは、水と光を使用した水上ショーの技術やノウハウを一番持っているのは、ディズニー(シー)だと思っていました。
世界中を見回しても、これだけの長期間ほぼ毎日あれだけの規模の水上ショーを開催してた人達なんて、いないと思っていたからです。
しかしそれは間違いだったようです。
あるいはそうだったのかもしれませんが、どこがでそれが途絶えてしまったのでしょう。
演出だけではなく、ストーリーも見事にスタンスの違いが現れています。
ビリーヴのテーマは「夢」です。
これはディズニーに古来からつづく「信じていれば夢は叶う」に由来します。
しかしビリーヴはそれに留まらず、さらに先に踏み込みました。
それは「お前らが夢を叶えられなかったのは、夢を諦めたからだ。」というメッセージです。
つまり、夢を叶えられなかった者は「所詮、夢の敗北者じゃけぇ」ということなのだ。
叶わなかった夢に意味はない。
叶えてこそ夢。
夢を叶えられなかった者はただの敗北者。
これがビリーヴの根幹に横たわる思想だと思っています。
これは「結果に辿り着かなかった努力は全て無駄」「無駄は悪」という、一時期よく聞かれた「タイパ」的な思想に他ならない。
一方、アオはどうだろう?
アオのテーマは地球上で繰り広げられた生命の営みだと思っている。
「生命に対する賛歌」とも言えるかもしれない。
この地球上にはいろんな生命がいて、それらが戦い、傷つき、そして死んできた。
この世界から絶滅した生物も少なくない。
では、そんな生物達の命は無駄だったのか?
そんな事は無い。
様々な生命が戦い、死んでいったからこそ、今の我々があるのだ。
アオにはそんな生命に対する敬意を感じるのです。
死んでいった者、滅んだ生命にも意味はある。
無駄なものなど一つもなかった。
幸や不幸、勝利や敗北など、ほんの一瞬の出来事に過ぎません。
そのすべてに意味はあるのです。
かつてディズニーは清濁を飲み込んだうえで、そんな綺麗事を堂々と言ってくれた。
だからみんなディズニーに夢中になれた。
いつからディズニーは、敗者を嘲る様になってしまったのか?
テーマパークに遊びに来るような敗北者達に、勝利者であるワシらが人生の何たるかを教えちゃろうかのぅ
という親切心なのだろうか?
ろじねこさんは綺麗事は嫌いです。
でも、綺麗事は必要です。
綺麗事の世界を目指すから人間なのです。
大阪・関西万博の水上ショーは、ディズニーで失われてしまった未来へのメッセージに溢れるものでした。
万博はどうしても未来に向けた前向きな内容になりますからね。
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よくぱっと分かるわね。
空?
という事で、大阪・関西万博初日が終わりました。
明日もまた万博三昧です。
駅あっちなのに、なんで反対方向に進むの?
地下鉄の入り口は目の前なのに、いつになったら地下鉄に乗れるの〜!!
地下鉄に乗れたのは、万博を出て約一時間半後でした・・・
つづく

