手下が終わりました。
前回の記事は、主に最終日に焦点を当てましたが、
今回は手下4年間の個人的な総括を行いたいと思います。
これが手下最後の記事です。
2015年から2018年の4年間のシーのハロウィーンのテーマは「ヴィランズ達のハロウィーン」でした。
それに合わせて「ヴィランズ」達の手下が登場し、様々なショーやグリーティングが行われました。
それは大きな話題となり、舞浜と言う極めて狭い世界ではありますが、大きな現象を起こしました。
ろじねこさんと手下との出会いは、2015年9月15日だったと記憶しています。
その日、知人に誘われてセイリングに行きました。
そこに、手下達が遊びに来たのです。
キャラとのグリが苦手なろじねこさんは正直に言うと「マジかぁ。」と思いました。
最初に絡んで来たのはMr.ダルメシアでした。
突然、隣に座ってきて
「何食ってんだ?」
「肉か?」
「旨いか?」
と聞かれ、びっくりして固まった記憶があります。
次に来たのはマルフィでした。
詳しくは覚えていませんが、今と変わらない「あの感じ」で「どうもどうも・・・」と絡んできてくれた気がします。
やっと手下グリの状況が飲み込めてきたろじねこさん達は、意を決して「一緒に写真を撮ってもらっていいですか!!」とお願いしました。
するとマルフィは「もちろんだぁ」と答え、快く撮影に応じてくれました。
その時の「もちろんだぁ」と言う響きと、そこから感じられる彼の人柄がとても心地よくて、一気に彼の事が好きになりました。
その日のメンバーは、マルフィ、ホック、ジャックハート、ヴェール、Mr.ダルメシア、Ms.ハーデスでした。
でも、その日のそれ以降の事はあまり覚えてはいません。
そして翌日。
彼らがアトモスのショーもやっているので見に行ってみようか。と言うことになり、
13:00頃にアメフロ広場に到着。
ショーを待っている人がチラホラ。
Twitterの情報から午後にやっているのは分かったけど、詳しい時間までは特定できず、ベンチでのんびり待つ。
14:00近くになって、少しずつ人が増えてきたので、後方の2列目程度を確保。
そして15:00頃手下登場。
その日のメンバーは
アップルポイズン
ジャックハート
マルフィ
ホック
プリティスカー
ファージャ
でした。
観賞後、連れと「まぁ、面白かったんじゃない。」などと言いながら帰宅。
数日後、連れから連絡が入り、「手下沼に落ちてしまいました。」との告白を受ける。
「で、誰だ」と問い詰めると「ジャックハート様」と答えた。
ろじねこさんは「やっぱりね。」と答えて、少し間をおいてから「ろじねこさんはアップルポイズン様」と答えました。
そして二人は、週末は一緒に手下を見に行く約束をしました。
後になって分かったのですが、連れはすでに手下の事をTwitterで知っていて、
興味があったので、手下の時間のセイリングにろじねこさんを誘い、
その後、手下のアトモスにも誘ったのでした。
そしてその時にジャックハートに一目惚れをしたらしいのですが、恥ずかしくて告白まで数日かかったとのこと。
ですが、ろじねこさんも同じ時期に、アップルポイズンに一目惚れをしていた事を知って、とても喜んでいました。
(その後、アップルポイズンとジャックハートは、どっちがイケメンかで殴り合いの議論になったことは言うまでもない。)
それから、瞬く間に手下達は人気者になり、紆余曲折を経て、2018年10月31日に終了を迎えました。
ろじねこさんの視点で手下が、ディズニーに登場した事での影響を考えると、
一つは「沼」と言う言葉をパークで普及させたことでしょう。
「沼」に近い概念は有りましたが、「手下沼」と言う言葉の登場で、明確に「沼」が一般的にも使われるようになった気がします。
そして次は、ディズニー外のゲストの増加でしょうか。
これまでディズニーにはあまり興味の無かったお姉さま方が、手下目当てに大挙して訪れました。
それは良いことだとは思いますが、バックボーンの違うゲストが大勢訪れたことにより、
それまで緩やかながら機能していた、パークの暗黙のモラルが、破壊されると言う致命的な問題も引き起こしました。
その結果、3年目からはキャストさんが正式に介入し、「アトモス」は名ばかりとなり、
ゲストの自主性だけではパークのモラルを維持できなくなったことを白日のもとに示されました。
次は個人的な影響を考えてみましょう。
手下達に出会った事による一番大きな影響は、イケメン好きになった事でしょう。
これまでディズニーのショーで追いかけていたのは、ドナルドダックやジェラトーニと言った「そっち」系のキャラクターばかりでした。
それが手下達に出会い、いわゆる「フェイスさん」達への興味が目覚めました。
行動面では、ショーのために始発参戦をするようにもなりました。
手下はろじねこさんを、より「ガチ」なDオタへに近づけたと言っても差し支えないでしょう。
これまでも書いた通り、手下は多かれ少なかれ混乱と共に有りました。
ろじねこさんは、それも含めて「手下」と言う一つの現象の様に捉えていました。
そしてそれは、様々な事を考えるときっかけになりました。
それらが、自分やこのブログに良い影響を与えたのか、間違った方向へ押しやったのかはわかりませんが、
いろんな事を考えるきっかけになったことは疑う余地はありません。
ディズニーは今後も様々なショーを提供してくれる事でしょう。
そこには「語れる」ショーも有るでしょう。
しかし、ショーやパレードを越えて、ここまで「語れる」材料を提供してくれるショーは、2度と出てこないかもしれません。
かつて手下の一人が「俺達の世界は、お前らが考えるより遥かに絶望的だ。」と言いました。
それから3年の時が過ぎ、彼らの絶望が少しは軽減したのか、それとも致命的なものになってしまったのかはわかりませんが、
私達と手下達の間にあった「関係」はこれで終わりです。
もう2度とリクルーティングは行われませんし、
手下に関する新しい写真や、新しい動画が増えることもないでしょう。
ろじねこさんは2015年から、幾度となく手下の記事を書いてきました。
正直に申し上げると、ここまで手下に傾倒した記事を書き続けたことに、
「これでよかったのだろうか?」との思いを持っておりました。
ですが、「楽しい」、「カッコいい」、「尊い」、だけでなく、
ディズニーリゾートの一つのコンテンツとして、どこが素晴らしく、どこが問題なのかを、
外部の誰かがちゃんと書かねばいけないと思っておりました。
それを出来るのは自分だけ、とまでは自惚れてはいませんでしたが、
自分の記事がその助けになれば、とは思って書き続けていました。
しかし今は、私の記事が巡りめぐって手下関係者の誰かを追い詰める要因の一つになってしまっていたのではないか、との不安がぬぐえません。
結局ろじねこさんも同じ穴のムジナだったのでしょう。
でも、その日々もこれでおしまいです。
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ずっと、書こうか書くまいか迷っていた事があります。
2015年に手下が登場して以来、約4年間避け続けていた話題。
極々個人的話題ではありますが、
最後にその事だけお話しして終わりにしましょう。
実は、ろじねこさんはリクルーティングされています。
そして、その誘いを受けましたので、いずれヴィランズの世界に旅立つ事になります。
ネットに漂う過去の動画や写真を探せば、きっとどこかにジャックハート様と踊るろじねこさん姿が残されていることでしょう。
ずっと心にしまっておくつもりでしたが、話した事で心の区切りがつきました。
タワーオブテラーの頂上で再会したとき、少しでも彼らの傷が癒えている事を願います。
さぁ、本当にこれでおしまいです。
もう二度と手下の記事を書くことはないでしょう。
夢と言うには長すぎる、
青春と言うには呆気なく、
でもとても楽しいハロウィンの日々でした。
さらばリクルーティング
さらばファッションチェック
さらば狂った季節
もう、この世界のどこにも手下たちはいない。